人材育成方針等の参考や見直しに
「鉄は熱いうちに打て」という言葉がある。
英語で言うと「Strike while the iron is hot.」。
辞書にはこう書いてある。
「鉄は熱して柔らかいうちに打って鍛えるように、
人も純粋な気持ちを失わない若いうちに鍛錬すべきである。
また、物事を行うにはそれに適した時期を失ってはいけない」
この言葉は、いろんな場面で使われる。
特に新年度がスタートし、環境が変わるタイミングで、
新卒や指導者に伝えられたりする。
一読しただけで、その大意は理解できようが、
私はこの言葉にはさまざまな意味が含まれていると考えている。
それを4つにまとめたのが下記である。
会社の人材育成方針等の参考、見直しにどうぞ。

早い時期に打てば変化できる
1:
鉄を変えたいのなら、早い時期に打て!
(人材教育は、早めのタイミングで行え!)
鉄を変化させたいのなら、熱してすぐに変形作業を行うべき。
人材育成も同じである。
あなたの会社では新卒、中途、配置換えのスタッフ等に
どれくらい早めのタイミングで教育をしているだろうか。
2:
鉄は熱いうちに打つと、どのような形にでも変化できる!
(人材の可能性は無限!ゴールを決めよ!)
鉄は様々な形に変化できる。
人間も同じである。
可能性は無限で、過去の経験や実績、
個性などを考慮し、自他共に認める目標を定める。
それを相手が熱いうちにやらなくてはいけない。
慣れてからではない。
慣れる前に打つのである。
理想の形に近づけるために。

熱いうちに仕組みや研修で育てる
3:
冷めた鉄は打っても変化しない!
(タイミングを逃した教育で人材が成長しないのは、新人が悪いのではない!)
冷めた鉄は絶対に変化しない。
望む形に成形されていないのは、鉄が悪いわけではなく、
タイミングを逃した職人の責任とも言える。
冷めた鉄をさらに叩き続ければ割れることすらあるだろう。
そして「この鉄は役に立たなかった」などとなるかもしれない。
人材も同じである。
あなたの会社はタイミングを逃していないか。
人材のせいにし過ぎてはいないか。
4:
鉄を変化させたいのならば、打つ前に熱を入れろ!
(人材を変化させたいのなら、まず心に熱を入れろ!)
形が決まった鉄を変化させる方法がある。
より高熱を通せばよい。
熱を入れていないから冷めたわけである。
再度、熱を入れればよい。
以前より高熱を必要とされるかもしれない。
それがジワジワと伝わることで、強固な鉄も変化を見せる。
人材も同じで、思い、考え、期待することを「熱を入れて」伝える。
また、労働者の権利もより認められていく。
であるから、社員研修の重要性は増していく。
分かっていると行っているは違う
「鉄は熱いうちに打たなくてはいけない」
みんな分かっていることである。
では、その研修や教育を本当にあなたは行っているだろうか。
仕事だからと現場にすぐに行かせる、淡白に用件だけ伝えても何も変化しない。
現代は人材不足の時代である。
人を育てた経験がない社員にとりあえず任せる、理念やビジョンの話もしていない、
基本的な接遇マナーなども伝えずお客様と合わせる、社員を補充要員にしか見ていない…。
そのような扱いはしてなくても、そのように伝わってしまえば、鉄は冷め、叩いても響かない。
熱の伝わっていない社員は叩いても何も響かずに辞めていく。
再度問う。
あなたの会社には、新人が熱いうちに育てあげる仕組みや研修はあるだろうか、
またそれらを任せることができる人材はいるだろうか。


