何をgiveしようとしているか
あなたはギバーか?テイカーか?
多様性の時代のリーダーはギバーでなくてはならない。
ギバーとは「give」、テイカーとは「take」が語源である。

「give and take」という言葉がある。
本来の意味は、「giveしなさい(与えなさい)」
そうすれば(and)「takeできます(もらうことができます)」。
つまり、takeが先では人間関係は成り立たない、
奪う、もらうことしか
考えていないのならばチームは瓦解する、ということ。
「take → give」は間違いであり、
「give → take」の順番こそ正しいことを示している。
あなたは社員に対して、先にgiveできているであろうか。
また、何をgiveしているであろうか?
「毎月の給料と賞与をgiveしている」当たり前の最低限のgiveである。
それ以上に、何を社員にgiveしようとしているか?
それがなくては、あなたの周りから人が居なくなるかもしれない。
そういう時代である。
今では当たり前のシステムも…
その歴史とは、今から約800年前、
鎌倉幕府がつくった画期的なシステムに「ご恩と奉公」がある。

「武士に土地の領有権などを
認めたり、武士間の問題を解決したりする」(ご恩)
をする代わりに、
「源頼朝と鎌倉幕府のために戦ったりすること」(奉公)。
そんなシステムである。
その「ご恩」には大きく2つのシステムがある。
1つは本領安堵(ほんりょうあんど)で、
先祖からの土地を保証してあげること。
もう1つは新恩給与(しんおんきゅうよ)で、
新しい土地を与えること、である。
今では当たり前のシステムのように思えるが、
当時の画期的な部分は、
これらのシステムをわかりやすく事前に伝えたことにもある。
つまり、「ご恩と奉公」というシステムの明確化である。
このシステムをgiveし、御家人からtakeしてもらう。
そしてさらに、さまざまなgiveを行う。
そうすることで、「武士による武士のための政治」の基盤をつくり、
貴族政治から独立し
明治維新まで続く武家政治の基礎をつくり上げた。

リーダーは特権階級ではない
「情けは人の為ならず」という言葉が日本にはある。
「他人に情けをかけるのは、その人のためにはならない」
という意味ではない。
正しくは「他人にかけた情けは自分に戻ってくる」。
「他人のために情けをかけることは、
結果的に自分自身の幸福や利益につながる」ということである。
あなたは、リーダーとしてどんなgiveを用意しているか?
結果的に、会社の発展や利益につながるため、
どんなシステムを構築しようとしているか?
それができないのなら、takeを中心に政治を行い
権力を失った貴族と同じ未来が待っているかもしれない。
昔の貴族のように、現代のリーダーも特権階級ではないのである。

