経営陣が会社環境の器をつくる
「水は方円の器に随う(従う)」という言葉がある。
「方」とは四角、「円」とは円形のこと。
プロ野球の故・野村克也監督も
よく用いていた言葉である。
四角い器に水を入れれば水も四角い形になり、
丸い器に水を入れれば水も円形になる。

転じて、人も、環境や付き合う人物次第で
良くも悪くもなるということ、である。
この言葉から3つのことを考える。
1つめは、社員のこと。
人は環境(器)次第で良くも悪くも変わる。
子どもは学校や塾、交友関係などの環境で変わる。
あなたの会社では社員にどのような形になって
ほしいか決めているか、その環境を用意しているか。
器をつくるのが経営陣であり、水を濁らせるのも器である。
水には責任はない。
あなたの会社に器をつくれる幹部はどれほどいるか。

激変する時代は業界再定義を
2つめは、会社も方円の器に随う、ということ。
会社も経済、業界の流れに随っている。
それが器である。
世の中の流れ、業界の変化を読み、それに対応しなくてはならない。
環境変化に対応し、勝つ条件をつくることが経営とも言える。
しかも今はVUCAな時代とも言われる激変の時代である。
経済の動き、業界の傾向を具に把握し、
形をいかようにも変えることも強みとなる。

3つめは、会社が業界に対して
「方円の器」をつくることを目指せているのか、ということ。
「水は方円の器に随う」のであれば、
「水」になるのか「器」になるのか決めることも面白い。
激変な時代は業界の再定義が行われる。
随う水になるのか、業界の形すらも再編してしまう器になるのか。
「器をつくる」という
大企業が独占していた権利が多くの中小企業の目の前にある。
権利とは実行されてはじめて効果を発揮する。
実行とは、現実的に行動すること。
「今は大企業、昔は中小企業」
が必ず通った道であり、あなたが目指す道であるかもしれない。
