今回のテーマは「成功&成長企業に学ぶ」。
経営マネジメントに役立つ下記の3冊を紹介します。
1:さまざまな生産性向上の手法
『生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』
この本は米国大手コンサル会社である
マッキンゼー・アンド・カンパニーの元コンサルタントで、
人材育成マネージャーをしていた著者が書いた生産性向上に関する本です。
組織の生産性向上に特に効果的なのは、
定期的に不要な仕事を洗い出す業務仕分けを導入することです。
10時間かかる仕事を、半分の時間で終わらせるには投資やスキルアップが必要ですが、
不要な仕事を止めるのはローコストで即日効果が出る上に、
生み出せる時間も長く、生産性向上の効果が大きい。
また仕事のマニュアル化、テンプレート化も重要です。
誰かにしかできない属人性の高い仕事が増えていくと、
組織全体の生産性は上がっていきません。
その組織ノウハウをいかに言語化するのが生産性を上げていくために非常に重要です。
さらに、マッキンゼーでは会議時間の短縮ではなく、会議の成果を高めることを重要視。
そのためには会議の達成目標を明確にすることが重要になります。
つまり、議題がより具体的であることが会議の成果達成の向上につながります。
会社の生産性を上げていく上でも会議や教育は非常に重要なポイントです。
他にも、生産性を上げるための改善や付加価値をつくること、
イノベーション採用資料の作り方など、多様な生産性向上の手法がまとまっています。
成果を出すということは生産性を高めるということに直結。
弊社の主催するエグゼクティブサロンでは、
この生産性を高めるための研修や議論も積極的に行っており、採用や教育研修会議の進め方など、
経営者や経営幹部が必要とされるスキルの向上を目指しています。
伊賀泰代 ・著
『生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』
2:企業メカニズム〜当たり前を当たり前に徹底
『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』
営業利益率55%、平均年収2,200万ー。
なぜこんなに業績と給料が高いのか。
その仕組みと、それをやり切る風土がすごい。
キーエンス社の時価総額は14兆4,782億円で、トヨタ、ソニーグループに次ぐ国内第3位。
「人が育たないわけがない」とまで言い切れる同社に、
どんな仕組みがあるのかを取材し、まとめられたのが紹介する今回の1冊です。
例えば、顧客が興味を示した瞬間にアプローチし自らのペースに巻き込んでいく。
圧倒的な付加価値をつける提案の力。
具体的な教育の一例としては、
・商談レベルの引き上げるロープレ千本ノック
・実際の商談に限りなく近いシュミレーション実施
10年くらいかかる社員育成も、同社では3年目には超一流になるようです。
同社がスゴいのは、当たり前のことを当たり前に、徹底的にやっているということです。
仕組みを徹底的にやりきる力、当たり前の設定値と設定度合いが高いこと。
これはキーエンス社と違う業種業態でも、すぐに真似をすることできないにしても、
そこに向けて努力することは可能なはずです。
当たり前のことを当たり前に徹底する。
ビジネスの基本を改めて学べる1冊になっています。
西岡杏・著
『キーエンス解剖 最強企業のメカニズム』
3:PDCAを他社より回して勝つ
『早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営』
スピード経営で評価の高い婦人下着メーカー
「トリンプ」では早朝会議が毎朝行われています。
低迷していた会社を立ち直し、シェア拡大、16年連続の増収増益を成し遂げた要因として
この早朝会議の仕組みと継続の効果が大きい、と著者は言っています。
早朝会議で毎日PDCAを回し、即断即決をする。
毎日1時間の会議で40以上の議題を決議していくそうです。
それを毎日やっているのですから、即分析、即議題、即決断、即行動…。
いわゆる鬼速でPDCAを回していることになります。
会議手法の良し悪しはさておき、PDCAを他社より強力に回した会社が勝つのは利にかなっています。
毎日の会議と週1回の会議では、単純にスピードが5倍変わります。
毎日の会議で議題にできるほど、毎日行動しているわけなので、すごい会社ですね。
その早朝会議では、1テーマ2分で結論を出します。
2分でやることは、判断のみです。
テーマの内容については、担当者が事前に結論を十分練って持ってくるのが前提で、2分で済みます。
また、短時間に判断するためには問題は小さくわけることが重要です。
大きな問題があれば、細かいパーツにわけて1つひとつにデッドラインをつけて判断していきます。
これも1つのテーマを2分で判断できる要素です。
議論の内容は、緊急対策や再発防止が多いそうです。
毎日、再発防止のテーマを細かく上げて、チェックしていくことで、強い会社になります。
大久保隆弘・著
『早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営』

